合理化の「先にあるもの」

先日外食チェーン〇野屋さんの店舗についての記事を書きました。
(ブログ;チェーン店の最終形を見て。。をご参照)

本日もある居酒屋チェーンの合理化を目の当たりにしました。

以前行ったランチの鳥料理の店なのですが、久々に一人で行きました。

半個室のようになっている落ち着いた一人席に着くと。。

今は様々なチェーンで当たり前になったオーダー用のipadがあります。

注文は誰とも話すことなく、生姜焼き定食をipadに入力して注文完了。

食事は厨房で人が作っていて、サーブしてくるのももちろん人でした。

でも彼らとコミュニケーションと言えば、入店後の

「いらっしゃいませ」

と食事を運んできたとき

「どうぞ」

と食事がすんでいた時に

「お下げしてしまいますね」

に対して私が「どうも」といった程度の会話でした。

最後に会計を入り口付近で済ませ、

「ご馳走様」

も言いましたか。

食事を食べているとき、ipadにお勧めのメニューが配信されて画面がいくつか切り替わっていました。

瀬戸内のレモンを使ったハイボールを押していて、なぜそのレモンがいいかの「ウンチク」が紹介されていました。

夜用と思われるすぐに出てくる、おいしいおつまみや季節限定の日本酒も画面が切り替わり出ていました。

すごい世界ですよね

注文のようなオペレーション、会計(ipadに打ち込んだ時点で合計はシステムにインプットされるので)、プロモーション(おすすめ)など

人間の仕事⇒機械化

が目に見えてわかりました。

ふと思ったのが、もし割引クーポン発行の際に顧客情報が取得できれば、その性別、年齢、来店回数などに合わせ、「そのお客様に最適な」メニューを機械で自動的にプロモーションできるなと。

また店の食糧在庫に合わせ、余りが出そうな食材をつかったメニューは自動に割引がかかり、廃棄ロスの出ない在庫管理も自動でできます。

アマゾンの自動商品プロモーションのような、居酒屋版ですね。

さらに店に音楽がかかっていましたがこれも。。

ちょっと止めましょうか。

居酒屋チェーンなどは、仕事がきつい割に給料も低く厳しい、と実際働いている友人に聞いていましたが、もはやその仕事自体すらも自動化の波にのまれ、人間の仕事は機械で置き換わられ始めています。

前回のブログでも言いましたが、この波は居酒屋チェーンのみでしょうか。。

私は会社員をそれなりに長くやっていましたから想像できるのですが、おそらくかなりのホワイトカラーについても遅かれ早かれ同じ波がやってくると思います。

接客、会計、マーケティング、プロモーション、在庫管理。。

紹介した居酒屋チェーンではかなりの仕事が置き換え(機械化・自動化)可能だったからです。

残る人間の出せるビジネス価値は何か。

「コミュニケーション」

ではないかと思うのです。

いままで行ってよかった、印象に残る居酒屋、飲食店を想像してみてください。

必ず店長・マスターなり、スタッフなりとの「コミュニケーション」があった店だと思うのです。

もちろん料理の味も大事ですが、会話や雰囲気も含めたトータルの印象でいい思い出ができるのではないでしょうか。

・マスターの料理にかける思い

・産地にこだわった食材・メニューのこだわり

・お店の内装のこだわり

・お客さんの状況・コンディションを見たメニュー提案

・会話の積み重ねによってできたその店での自分の居場所、居心地よさ

上記居酒屋チェーン店はコストパフォーマンスも良かったし、料理の味も美味しかったのでランチとして良かったですが、トータルで満足が行く店かと言えばすこし?が残ります。

そしてそのコミュニケーションの根底にあるものは、

「情報」

です。

それは機械で判断できる論理的な状況だけでなく、顧客それぞれに合った、顧客それぞれの状況に応じたサービス・商品提案です。
(ブログ;「感性」のマーケティングもご参照)

それをネット上でやっているのが、「情報ビジネス」なのです。

すべてのビジネスにおいて、この機械化の流れにおいて、

「人間が出せる価値」

を考えていくビジネスということです。

このビジネスで学ぶことで無限の未来が開けると思うのは私だけでしょうか。

今日も成功を祈ります、お読みくださり感謝します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA