『将棋では、はっきりとした答えが出ないものについて
考え続ける能力が必要とされています。
もちろん、答えが分かっているものに他人よりも早く解析できる、
という能力も必要ないわけでもありませんが、
情報を分析して答えを見つけることは、時間を費やせば
だれでもできます。
そこで差は生じないので、結局はわからない部分で
いかにして相手より半歩先に出るかが大事になってくる。
プロ棋士としては、すっきりしないままで、
先に進んでいけるかどうかが大切な能力とされていて、
その能力のある人が「頭が良い」ということになるのです。』
(文春ムック 闘う頭脳;羽生善治)
大抵の人が学生時代に、都合9年間以上かけてきた
(大学までも考えれば16年以上。。)、
義務教育の欠けている部分をよく思うのですが、
「はっきりとした答えが出ないものについて考え続ける能力」
の醸成が圧倒的に足りないのではないでしょうか。
答えがない世界の追及にどのくらいの時間を使ったか。。。
今一度考えてみると。。あれ?って思いますよね。
でも社会人になって気づく人生の大事な部分、生き方、人間関係、
経営観、お金に関すること、仕事など、それらは答えのないことに
自分で向かっていかなければいけないものがほとんどなのですよね。
経営者としてやっていくときに特にそういう感覚が
大事なように思います。
答えのない世界で、わからないままで行動にコミットし、
結果がでるかすらわからないままで努力を続けていく。
それがプロの世界ですよね。
自分自身ですべての選択をし、すべての責任を取っていく
ということです。
もう一度、「頭の良さ」を再定義してみたいですね。
今日も成功をお祈りしています、お読みくださり感謝します。