名人に学ぶ③
名人に学ぶシリーズの3人目は「手塚治虫」さんです。
多くの人は鉄腕アトムやジャングル大帝などで漫画を読んでいるので、
小さいころから知っていいるかもしれませんが、私が知ったのは大学生のころでした。
当時の友人からすごくいいと紹介され、当時の私の感性とマッチし、
200冊以上の手塚さんの作品を読みました。
当時、物理学科に通学していた私は、どこかしら科学に対し「限界」のようなものを感じていました。
この現代の科学技術の進歩は素晴らしいし、私たち現代人はそこから大きな恩恵を受けているのは確かです。
それらは先人たち、多くの天才たちの実験と研究の成果であることは間違いありません。
でも例えば現代では、「人間の感覚を科学する」というものがありますが、
その科学をとらえている人間の思考自体が「感覚」ともいえるので、
最終的にパラドックスのようになり解明が不可能のように感じていたのです。
そんな中で、手塚さんはあらゆる視点で世の中をとらえていました。
人間と自然、文明と自然、戦争と平和、愛や芸術、人間の寿命と医学、
歴史は繰り返すことなどのあらゆるテーマ。。。
これらに対して簡単に結論のでるものではありませんが、科学技術や論理だけではとらえられない圧倒的に広いフィールドに「無限」を感じたのです。
彼の作品を読んでは一つ一つの概念に対し、自分と対話し思考し、友人とその思考の交流をして、私は「手塚治虫大学」を主席卒業とまではいかなくとも、すくなくともトップ10で卒業したと自分自身で思っていますw。
手塚作品の1つの秀逸な点として、一人の視点ではなく、二人称での視点、三人称での視点、また宇宙からの視点(俯瞰)があるのです。
例えば戦争の話だと、巷のストーリーでは、大抵勧善懲悪が基本となり、「片一方」の視点から正義が悪を倒すという形で展開されます。
それに対し手塚作品は、片一方、悪側からの視点として
同様に描いていくのです。
そして片一方からは正義でも、もう片方から見れば悪に変わること。
正義の中でも自分の中の悪との葛藤もあり、悪人の中にも善の心もある。
物語では、正義側の主人公もあっけなく死んでしまって、逆に片方の悪だったわき役が主人公になったり、「視点」があらゆる角度で変更されるのです。
またそういった人間の細かい争いも、天から見れば地球の1つの事象に過ぎないことも出てきたりします。
これは俯瞰の視点。
政治をスーパーコンピューターに託した人類は、
コンピュータが判断した核戦争で全滅し、火の鳥(ある種、神のような存在)は、
「次の人類に期待しよう」
と物語の幕を閉じます。
「視点の切替」というテクニック。
90度、180度、360度(一回転してもとの位置に戻る)と視点を切り替えれば、さまざまな視点で事象を切っていくことができます。
これは我々が文章を書く、情報発信するときに対しても大きなヒントを与えてくれます。
自分の事象に対しての「切り口、角度」を定めましょう。
如何でしょうか、「物事をとらえる角度の数だけ解釈がある」、
つまり情報発信ができるという事です。
そして自分の角度でビジネスを進めることができるのが、
ネットビジネス、アフィリエイトなのです。
本当に、奥が深いです。そして面白さ限りなしです。
興味をもっていただいた方の参加をお待ちしております!
今日も成功を祈ります、お読みくださり感謝します。