ある尊敬する勝負師から天運(てんうん)と地運(じうん)の話を聞きました。
勝負において自分ではコントロールできない天運(めぐり合わせ)と、
日々の鍛錬、練習の積み重ねなどで高めていける地運(積み重ね)があるという事です。
勝負においては、自分でなんとかできる地運を大事にし、心を整え、
天運を待つ、というスタンスが常勝パターンという事でした。
ビリヤードにおいてその2つの運が働いた瞬間をとらえられたときがありました。
私はあるトーナメントの決勝戦において、実力は互角、互いに一進一退の
攻防を繰り返していました。
ただ勝負後半、どうも自分の番が回ってきたとき、球の配置が悪い、
いわゆるツキがなさそうな状況が連発していました。
ビリヤードは基本は自分のショットがミスしたとき相手に順番が回るゲームなのですが、
その回ってくるときの玉の配置が続けて悪くなることがあるのです。
そんなとき私はこの地運、天運の話しを思い出し、冷静になって、
その時の最善の選択で玉を処理し続けていました(ショットははいらなくても
相手が次に撞きにくいように配置をもってくるセイフティーショットなど)。
次の玉を取った方が勝負を制すという最終段階において、
相手が手番を握っていましたが、最後の最後プレッシャーで最後の9番(決め球)の
ショットを外したのです。
次に回ってきた私の配置は。。
これ以上ないというベストの配置。
そのまままっすぐつけばポケットインできる簡単な玉の配置が回ってきて、
私はそのまま勝利を収めることが出来ました。
振り返ってみると、勝負後半で玉回りが悪くなってきたとき、
自分の感情をコントロールし(感情を乱すことなく)
、地運(自分)を信じ天運を待つことができたからだと分析しています。
そして最後に天運をつかむことが出来たように思うのです。
これは人生においても同じことが言えるように思います。
どんなことに対しても、
何故かツキがないと思えるとき、やることが空回りしてしまっているように思える時でも、
自分を腐らせることなく淡々と行動をし続けられるかが問われているように思います。
そういったことで待ち続けた人には、いづれ天運が回ってきて、
すっといい状態に入ることが出来ます。
日ごろの努力(地運)を信じ、ゆったりと天運を待ちたいと思います。
今日も成功を祈ります、お読みくださり心より感謝します。