『私はこう結論した。 つまり、アイデアの作成は
フォード車の製造と同じように一定の明確な過程である
ということ、 アイデアの製造過程も一つの流れ作業であること、
その作成に当たって私たちの心理は、習得したり
制御したりできる操作技術によって働くものであること、
そして、なんであれ道具を効果的に使う場合と同じように、
この技術を修練することがこれを有効に使いこなす秘訣である、
ということである。
以下がアイデアの作られる全過程ないし方法である。
1.資料集めー諸君の当面の課題のための資料と
一般知識の貯蔵をたえず豊富にすることから生まれる資料。
2.諸君の心の中でこれらの資料に手を加えること。
3.孵化段階。そこでは諸君は意識の外で何かが自分で
組み合わせの仕事をやるのに任せる。
4.アイデアの実際上の誕生。<ユーレカ!分かった!見つけた!>
という段階。
そして
5.現実の有用性に合致させるために最終的に
アイデアを具体化し、展開させる段階。』
(アイデアのつくり方;ジェームズ・W・ヤング)
いかがでしょうか。
アイデアという発想のようなものに、「製造過程」がある
というのは、斬新ではないでしょうか。
本の中に、
「1つの新しいアイデアとのいうのは、2つ以上の
既存のアイデアの組み合わせである」
というメッセージもあります。
ということは、一つのアイデアを出すのによく言われがちな
「天才性」は必ずしも必要なく、
既存データを集め組み合わせることで一般人でも可能である
という示唆を与えてくれています。
日ごろアイデアを生み出したいと思ったとき、
ひらめきのみではなく、「アイデアの作り方」にも
注目してみたいですね。
今日も成功をお祈りしています、お読みくださり感謝します。